【Diary】
梶裕貴
21, Jul. 2018
七つの大罪のアフレコの時に「達央さんが読んでくれるんなら、喜んで渡しますよ。」と言われ、この本は俺の手元に届いた。
あいつは基本優しい。優しすぎる奴だ。なのに時々頑固で分からず屋。
本を読んで、そんな彼の一面が答え合わせのように合点がいった。
一番関係性の強い作品は、やはり七つの大罪。
彼が団長で俺はその団員。でも、気の合うもんだから、お互い親友だと思ってる。そんな間柄。
七つの大罪も作品として年月を重ねているから、お互い変わっていく姿を目の当たりにしている。
だから、俺らは酒が入った時にそんなこっぱずかしい話をやたらする。
文章からもそれは滲み出ていて、恥ずかしいと感じる事すらしっかりと言葉にして、読んでいるこちらに気持ちをぶつけてくれる。
ちょっと丁寧すぎるような彼の優しい語り口は、きっと思春期の子供たちには、心地よく響くように感じた。
特に翼との話や三間さんとの話は、不覚にも笑ってしまった。「同じこと考えてやがんな」と思ったし、俺もそれ言われたなぁと思ったからだ。
考えてることや、歩む先は似ていても、そこには一人一人のドラマがあると思う。
この本には、そんな一人の「青年」が「男性」に変わる姿も映しているのかな、とも思った本でした。
裕貴、ありがとう。