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Matsuo

【ライブレポート】OLDCODEX、Zepp Tokyoに熱風「クソ楽しすぎてホントに終わりたくないや」

20170922

【ライブレポート】OLDCODEX、Zepp Tokyoに熱風「クソ楽しすぎてホントに終わりたくないや」

2017.9.22

Zepp Tokyoは開演前に何度も注意を促すアナウンスが流れるほどギッシリのオーディエンスで埋め尽くされていた。9月3日のZepp Osaka Baysideからスタートした<OLDCODEX Tour 2017 “they go, Where?”>の前半戦、9月12、13日と2日間にわたってOLDCODEXのライヴが開催された。

◆OLDCODEX ライヴ写真

今年の夏は<SUMMER SONIC 2017>や<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017>、<RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO>などの歴史あるロックフェスに出演。近年の彼らが活動のフィールドを広げているせいか、OLDCODEXのワンマン初参戦の人たちが増えていると思われるフロアーは開演時刻が近づくと前へ前へと押し寄せ、2階から見てもその熱気が尋常ではないことが伝わってくる。

ツアー中ということもあり曲順や演出など詳しいことに触れるのは控えるが、Zepp Tokyoのステージ全体を天井まで覆い尽くすような巨大なセットはYORKE.が絵を描くために使う絵の具や刷毛などが遊び道具のようにカラフルにコラージュされたもの。夢が詰まりまくっている。

東京公演の初日の12日は暗転した瞬間、怒涛の大歓声。そんな場内の熱量との相乗効果もあってか、ヘヴィチューンがたて続けに投下されたOLDCODEXのライヴは最初からとんでもなく熱かった。最新アルバム『they go, Where?』に収録されているヘヴィで凶悪なナンバー「Faith In Me」もまるで刺激物のよう。Ta_2が鋭いシャウトを叩きつけ、YORKE.がキャンバスに絵筆を走らせていく。

「ツアー3箇所目! 東京! 来たぞ! ちゃんと暴れる準備はしてきたか? 騒ぐ準備はしてきたか? テメーらの拳突き上げろ! ふだんは拳を突き上げられないヤツらがたくさんいると思うけど、今日だけは関係ねえ! どんだけ前のめりなヤツらもどんだけ閉じこもりがちなヤツらも周り見てみろよ! 全部、オマエらの仲間なんだ!」──Ta_2

Ta_2が煽り、“オマエの番を自分で探し当てるんだ”というメッセージが込められたエネルギッシュ且つパンキッシュなナンバー「Seek your turn」ではTa_2とYORKE.が上手と下手に分かれてフロアーの温度をさらに上昇させていく。OLDCODEXのライヴに欠かせないナンバーではTa_2がステージを走り抜け、YORKE.が大合唱するフロアーにマイクを向けた。Zeppは彼らのホームと言ってもいいぐらいの会場だが、何度も武道館やフェスの広いステージを踏んでてきただけあって、存在感と迫力は倍増している。もちろん、OLDCODEXの本質は何ひとつ変わっていないのだけれど──。この日は久しぶりの楽曲も披露され、イントロで「出たあ!」とばかりの大歓声。フロアーはいつのまにかヘドバンの海と化し、ステージ、フロアー共に今にも発火しそうなほどのテンションの高さである。

「今回、俺たち、こんなにデカいセット背負ってZeppに立たせてもらってるよ。ホントにありがとうな」とTa_2が感謝の言葉を伝える。今回のツアーでは全員がイヤモニをしてステージに立っているため、いつもより歓声が聞こえづらいことに触れて「でも、そんなのテメーらがもっと大声出せば聞こえるんだよ!」と叫んだ。「俺たちにはYORKE.っていう最上級に飛び道具のペインターがいるから、ここから先はそれを最大限に活かしたライヴを見せてやるよ!」と言い放ち、ライヴは中盤戦へと突入した。

最新アルバムからの楽曲が多く盛りこまれたセクションは新鮮な驚きに満ちていた。激しい曲で暴れ倒すだけがOLDCODEXのライヴではない。最新の楽曲たちは過去のステージにさらに彩りとヴァリエーションを与える役目を果たしている。R&Bテイストのメロディとハードなサウンドが融合する「loose my breath」はヴォーカリストとしてのTa_2の新たな魅力を引き出し、OLDCODEXのセンシティブな感性、切ないメロディが滲むように溶け出していくスローナンバーではYORKE.がキャンバスに描いた目から青い絵の具を垂らし、それが涙のように映った。Ta_2とYORKE.の組み合わせだからこそ具現化できる中盤は「いったい、どうなってるの?」とドキドキさせられる仕掛けもあり、本ツアーの見どころのひとつと言えるだろう。

ツアーのテーマ的ポジションのナンバーでは3本目のライヴにも関わらず、みんなが声を張り上げて歌い、「ここからハッピーに行こうぜ!」とTa_2が煽った開放感たっぷりのメロディックなナンバー「Julio」ではハンドクラップで大盛り上がり。みんなが歌う声にTa_2とYORKE.が耳を傾け、顔を見合わせ、まだまだ足りないとフロアーをさらに煽っていく。そして、OLDCODEX恒例の勇者が選ばれてステージに上がるコーナーへと突入し、場内に笑顔が溢れた。

MCではTa_2からOLDCODEXを支えるサポートメンバーを紹介。「この男はどんどんハードになっていきます」と紹介されたのはドラムのタクヤ、「バンドマスターとして活躍している」と言われたのはベースの泰造、ツアー初参加で「めっちゃイケメン」と評されたのはギターのショーンだ。OLDCODEXの曲を奏でる新たな組み合わせに変化や新鮮さを感じた人も多いだろう。そしてYORKE.が初めて口を開いた。

「ツアータイトルやセットを見てもらえたらわかるんですけど、今回のツアー、大きな“ハテナ”を掲げて“あの頃の僕たちはどこに行ったのかな?”、“これからどこに行くのかな?”って廻っているんだけど、早くもハテナが消えてきたような。この中には1人で来たヤツもいると思うんだけど、1人じゃないぜって。(手が挙がるフロアーを見て)こういうのを見るとライヴやっててよかったなと思う。俺もひとりぼっちだった時があるし、Ta_2にもあるし、でも、こういうライヴの中にいると1人じゃない感じがするのが最高だなって。今日は全部が“1”だからね」──YORKE.

そんなYORKE.の温かい言葉に拍手と歓声が上がり、Ta_2がすでに新曲を作っていることを告げ、YORKE.の言葉に繋げていった。

「俺たちが伸ばした手がオマエらにひっかかって、なんかわからないけど、ジャンプしても掴んでやろうって。そんなふうになれたらいいと思ってるんだよ。誰かの願いなんて叶えようと思ってない。俺らのためにやってるんだ。オマエらが一緒に乗っかってさっきYORKE.が言ってた全員が“1”になる。それがOLDCODEXだって言えるような、そんな関係を作りたいと思います」──Ta_2

OLDCODEXの嘘偽りのない想いが突き刺さり、染み渡り、ライヴは怒涛の後半戦へと突入した。YORKE.のヴォーカルがフィーチャーされるナンバーでは2人がセンターに並んで歌い、小気味いいパワーチューンが投下されていく。詳しくは書かないでおくが、後半戦ではまさに2人が話していたことが目の前で繰り広げられるような光景が広がった。ラストナンバーは最新アルバムの核といってもいい名曲。Ta_2のヴォーカルに、YORKE.の描き出した絵に、ただ心を打たれた。

一体感がハンパないOCDコールの中、登場した2人はいい具合に燃焼しきった表情。ツアーグッズのキャップとハーフパンツでコーディネートしたTa_2とパーカーを着たYORKE.がグッズについてしゃべるものの、うまく会話が噛み合わずTa_2が「オマエ、ボケてんなと思って」とツッコミを入れると「うん。頭飛んでるんだよ」とYORKE.が返し、「でも俺も一緒なんだよ。今日飛ばしすぎてて。こんな状態で俺たちは来年の横アリまで走りきれるのかな」と場内を沸かせた。

おなじみのナンバーも披露されたアンコールではTa_2が「クソ楽しすぎてホントに終わりたくないや」といつまでも最高の時間を共有していたいとやんちゃな表情を見せ、最後には上手と下手に置かれていたキャンバスがセンターに寄せられ1つに合体。YORKE.は白いペンキで“We’re Here!”と書き、Ta_2は青いペンキで“IN TOKYO”と書き入れた。

「めっちゃ強くなって帰ってくるから! 待ってろよ!」と生声で叫んだTa_2。この熱い熱い日々を駆け抜け、OLDCODEXは2018年に開催が予定されている初のアリーナ公演<OLDCODEX Arena Tour 2018 “we’re Here!”>へと向かっていく。

取材・文◎山本弘子

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